恋日和。
えぇ…なして歩いてるん!?

落胆する気持ちを抑えつつ、自分も疲れたフリをして歩く

と、走り出した足音
彼の…穂高馬緒の、足音


次第に近付く


自分でこうなるよう、仕向けたのにドクドク、と異様な音を立てる心臓

そこに、ギプスを巻かれた左手を当ててスゥーと息を吸う

馬鹿らし

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