甘いハチミツのように
すると急に頭に痛みが走った!


びっくりして起き上がると

「しッ!」
っと言ってこっちを向いている前の席の新堂くんの姿が目に入った。


「悪い!
軽くたたくつもりが間違って角でたたいちゃった」



状況がつかめず混乱している私に新堂くんは申し訳なさそうな顔おして話し掛けてきた。


と言うか今私…
不良と話してる!


新堂 良 
(しんどう りょう) 

はこのクラスの不良グループの一人だ。


髪の毛は黒いがピアスを左に1つ開けていて、男女とも気軽に話したりつるんでいるのをよく見かける。


ケンカも強いとか聞いたことがある…



不良と話してる事の驚きと言うか複雑な気持ちと、なぜ叩かれたのかと言う疑問で私の頭はいっぱいになって、返事をすることも忘れていた。


「やっぱ痛かったよな?ホンットご【田城蜜!】」

「へッ?あッはいッ!!」

(そうだ…今出席だったんだ…)


このクラスの先生は、皆が慣れるまで名前順ではなく、ばらばらにフルネームで出席をするのだ。


それだけなら良いが、この間HR中に寝ていた男子に、放課後居残り掃除をさせられるのだ…



この担任は毎年入学して3ヵ月はするらしい…


渚兄にも聞いた事があるから確かだ
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