甘いハチミツのように

そんな事を考えてると後ろから 小さいけど、しっかりした声が聞こえてきた。


「えっと…新堂くん?」


「ん?」


振り替えると、田城少し驚いてるような様子だった。


そして、申し訳なさそうに


「私のせいでごめんね?」

と誤ってきた。


田城のせいじゃないのにそんな事を言われてびっくりした俺は、思わず笑いながら田城のせいじゃないよって伝えた。


すると
「ううん、そんなことないよ!だからっ…手伝うッ!」


と田城は言ってくれた…

思わぬ回答にまたびっくりして思わず聞き返してた…


「手伝うって…掃除?」


すると田城は
「う、うんッ」と気合いを入れたように言った。


田城に悪いし、
ちゃっちゃと適当にやって帰るつもりだったから断ると、


「ダメッ!それじゃぁ私の気がすまない!だからお願い!」


と、ついにお願いまでされてしまった…


でもよく考えると田城ともっと話すチャンスだよな…


そう思い、よこしまな理由だけど頼むことにした。



「…じゃあよろしくなッ(笑)」

そう言うと、


「うんッ」


と田城は返事をしてくれた。
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