甘いハチミツのように

｢…苦手、だから…｣


｢…男が?｣


｢…うん、そんなところ｣



やっぱり全部は言えないよ…


嫌な気持ちにさせちゃ悪いし、それにもしかしたら変だって思わそうだし…


でも男苦手も皆から見たら変なのかも…


やっぱり自分じゃ分かんないなぁ…


｢そっか…まぁ誰だって苦手なもんあるからな｣


新堂くんは笑わずに優しくそう言ってくれた。


｢それに何か理由とかあるんだろ？｣



新堂くんの反応や言葉に、びっくりして、嬉しくて、思わず泣きそうになった…


｢教えてくれてありがとな?…でもそしたら…『違うのｯ…』｣


｢え?｣