私 アイツ あなた

あなた








根岸 優。唯一のよくメールする奴



なんだか変なところがちょっと気に入って


話すようになった優に教えられた部屋のドアを開けた






その瞬間






不思議だった。



一人の女と目があった。



同じ匂いがした、冷たく冷めた



訳もわからないまま、吸い込まれるように





俺は彼女の隣に座った。






なんでこんなに必死になってるのか


正直自分でも分らなかったけど




“自分を知って欲しい”




そんなことを思っちゃった俺は




ただひたすら口を動かしていた。







< 10 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop