私 アイツ あなた
あなた
根岸 優。唯一のよくメールする奴
なんだか変なところがちょっと気に入って
話すようになった優に教えられた部屋のドアを開けた
その瞬間
不思議だった。
一人の女と目があった。
同じ匂いがした、冷たく冷めた
訳もわからないまま、吸い込まれるように
俺は彼女の隣に座った。
なんでこんなに必死になってるのか
正直自分でも分らなかったけど
“自分を知って欲しい”
そんなことを思っちゃった俺は
ただひたすら口を動かしていた。