私 アイツ あなた







どこくらい時間がたったのか分らない。




はっとして彼女の顔を見た。





俺ばっかり話して彼女のことなんか


考えている余裕すらなかった


この時初めて、はっきり彼女の顔を見た。







「あなた、私に似てる。」






顔を上げた俺に小さい声で囁いた






なんだか納得していた



分らなかった問題が解けた時みたいに



絡まった糸が解けたみたいに心が軽くなった







そんな自分に少し笑った。







< 11 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop