私 アイツ あなた

お前








同じ匂いがした気がした彼は




カラオケにいる間必死にあたしに話していた。


なんでそんなに必死なのか不思議だった


だけど、嫌ではなかった。





「お前は、・・・・・・・なのか?」


「俺は・・・・・・・こうで・・・・」





こんな感じでただひたすら話している彼を見ていた




たまに悲しい目をした。




辛い目をした。




私はその感情を知っている




彼は大丈夫。

そんな不確かな確信が芽生えた




そして、みんなのテンションも終わりに近づいた頃




彼は、はっとしたように顔を上げた。







私は初めて思ったことを素直に言った気がした。







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