私 アイツ あなた







みんな親友だとか、仲間だとか軽く言う




だけど、誰一人だって俺を、




見ようとなんてしてない




どうせみんな他人行儀




アイツらから見た俺は



世間で言う“君”で




俺からした君は




アイツで。




だから名前もいらないとさえ思った。




知り合った女はみんな俺を、君



友だちが俺をアイツ。





俺はきっと意図線、いや



壁を作っていった



でも、それがまた普通だと思って中学を卒業した。







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