お望み通り、触れてあげようか
お望み通り、触れてあげようか



「それが終わったらさっさと帰りましょう」



あとどれくらいですか、そう問うて手元を覗きこんでくるは同期入社のいけすかないインテリ野郎。


もはや脊髄反射と言ってもいいくらいに、自然と伸びる私の背筋。

決して、以前この男に「君って、猫背ですね。もう少しシャキッとしたらどうですか、自信がなさげに見えます」と言われたせいではない。ええ、決して。


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