紅一葉。

「金嶺」

長い夢から覚める。
あぁ、私は寝ていたのか。

「ごめんなさい、彰さん」

「いや、起こしてすまない」

彼は申し訳なさそうに笑うと私の横に腰掛けた。
私は彼に寄り添った。

近々、私と彼は結婚する。

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