あるわたくしの回想録
ある4日目
かんかん照りのお日様が、じりじりじりりと地面を焦がした昼の頃です。主人がわたくしに世間話をしたのです。それはもちろん、わたくしは愛嬌をこめて相づちをうっておりました。 ところがところが、馴染みの郵便局員が来ますと、主人は「少し待っていておくれ」と、郵便局員と話し込んでしまったのです。
もちろんわたくしは待ちました。ところが待てども待てども待てども主人の話は終わらないのです。
とうとうしびれを切らしたわたくしは、そっぽを向いて部屋を出ていくのです。