輪廻
「そーいえばさー、去年の年末に同窓会あったじゃん?その時の橙藤のモノマネみたいなーw」
ふと思い出したように雪菜が言い出した。
「同窓会?」
緑田は首を傾げる。
「去年の年末にね、中3のときのクラスの同窓会があってね、その時橙藤がモノマネしたんだよ」
うちが橙藤を突ついた。
「えーやだよー」
モノマネ、と言ってもその頃流行り出した"テヘペロ"を橙藤がオリジナルポーズを加えて全力でやるというものなんだが、それがかなり笑えたのだ。
「橙藤そんなことしたの?そんな馬鹿だった?」
緑田が橙藤に軽く軽蔑の眼差しを向ける。
「馬鹿じゃねーし!桃城!よけーなこと言うなよなー」
橙藤は膨れっ面だ。
「とか言って満更でもないんじゃないのー?」
「なっ!そーいうこと言う青野だって声真似出来んだろ?やってよー!」
話がズレて私に矛先が…。
巻き込み事故を避ける為、その後すぐに帰ろうと片付けをし始めた。