俺にしとけよ。

案の定、光太は小さなナイフを出した。

キャンプ用のナイフで、
2人でキャンプするときに買ったものだ。

「うあぁぁぁ!!!」
「光太っ!落ち着いて、やめてよっ」
「うるせぇ、黙れ!」

とっさに顔を腕でかばった。

切られる、そう思ったときだった。
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