俺にしとけよ。

「この、クソアマ!!」

注射器を放り出し、
あたしの口を無理矢理ふさぐ。

「んーっ!んーっ!!」
「…へっ、これで静かになった」

あたしのTシャツをめくり、
脱がそうとする光太。

でも、あたしの口をふさいでいる
自分の腕が邪魔で脱がせられない。

今のうち、蹴ってしまえるだろうか。

態勢はよくないけれど……

いくしか、ない。
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