[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
今はちょっとした休み時間。
教室は夏休みの話でもりあがっている。
私が話せることと言ったら海に行ったことくらいだよー。
あの時の櫂はものすごかった。
恐怖を感じたよ。
その前に、それを話す相手もいないんだけどね。
さびしー。
「さーちゃんは夏休みどこか行ったの?」
いきなり目の前に女子の顔が出てきたため少々驚いた。
えーと……千代子……だっけ?
みんなからはチョコって呼ばれてるけど。
そんなことはどうでもいいのだが……。
「……さーちゃん?」
これだけは聞き捨てならない。
私さーちゃんって成りじゃないだろう。
「苗字が真田だから、さーちゃん!!」
ものすごい……笑顔……。
私、この子苦手かもしれない……。