[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
ここで、頭の中を一瞬よぎるものがあった。
こういうこと、前にもあったようなきがする。
「……まぁいいか。
続き続き」
怪我なんて舐めときゃ治る。
プツッと音を立てて縄が切れた。
「よし、きれた」
緩んだところで右手を抜き、左手に絡みついている縄を取る。
全てとれた所で、両手をぶらぶらさせる。
「まったくもー。
こんなにきつく縛っちゃってさぁ。
手首に跡ついたじゃんか」
赤い縄の跡を軽くなでる。
「さーて。
いっちょ私をこんな目にあわせた奴らに報復を……」