[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
外に出ようとしたところで、鈴の言葉を思い出した。
(激しい運動はだめだぞ! 傷口が開くから。もちろん喧嘩もな)
喧嘩……ダメじゃん!!
どーすんのさ!
これじゃぁ出られないじゃん!
外に何人いるかも把握できてないのに!
圭一たちを待つ?
んでも学校って言ってたし、いつになるかわかんないよ……。
「あー!
私のばかぁー!」
なんであの時倉庫を飛び出したんだ。
私は床に座り、新しく出る方法を考える。
「出れるのはあのドアしかないし……。
壁に隠し扉とかあったりしないかなぁ」
適当に壁をコンコン叩く。
何回かやっていると、一か所だけ他と音の違うところがあった。
「これは……」
もしかしてもしかすると!?
ぐっと力を込めて押してみる。