[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
麻白は不気味な声で私の耳元でささやいた。
私は、足の力が抜けて自力で立てなくなった。
床に座り込む。
体が震え、嫌な汗がでる。
「さすがにあれだけやれば傷も残るよなぁ?」
またも不気味な声でささやく。
「や……め、ろ」
口の中がからからに乾き、うまく舌が回らない。
一粒、二粒と私の頬を涙が伝う。
「なんだ、まだ覚えてんじゃねぇかよ。
……もう一度やってやろうか?」
背中を変な虫が這っているように感じた。
傷跡が脈をうつ。
麻白の手が私の手を触る。
振り払おうとしても、腕に力が入らない。
「や……だ……ぁ」