[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
10分ほどで、時雨の倉庫についた。
俺は倉庫のドアを少し乱暴に開ける。
「……やっときたか」
倉庫の中はガランとしていて、真ん中のソファに一人男が座っていた。
こいつは……。
「鈴谷麻白か」
「ご名答」
麻白はニヤリと笑う。
紅葉の元幹部。
噂どうり気味の悪い笑いだ。
「青はどこにいる」
櫂が聞いた。
すると、麻白の口元はさらにゆがんでいく。
「あいつなら、もう壊れてるだろうなぁ」
俺の腕がピクリと動いた。
「……どういうことだ」
「言葉どうりだよ。
俺がちょっと昔のことを言っただけで壊れちまった」
ギリッと歯ぎしりした。