[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
しかし、喜んでいる暇はない。
また次の敵がくる。
あと十数人……!
3人なら、大丈夫だろう。
俺と鈴で何人か倒し、最後の一人を圭一が倒した。
「……はぁ……はぁ……」
息が乱れる。
「……お見事」
麻白は手を叩いて一人拍手した。
仲間がやられてもなんとも思わないのか……!?
「いいから、早く青を返せ」
圭一がドス黒い声で言う。
「……ははっ。
まぁいいさ。
もう少しあいつと遊んでいたかったが……。
さすがの俺も3人相手じゃ無理だし」
麻白が圭一に向かって何かを投げた。
なんだろう?
麻白は出口に向かって歩き出す。
意外にあっさりしてる……。
「今日をもって、時雨は解散するさ。
それに、もうあいつに用はない。
……また必要になる時がくるかもしれねぇけどな」