[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
私の家は、小学校3年のときまではごく普通の家庭だった。
けど、私の9歳の誕生日の日。
いきなり家のドアが開いたかと思うと、ナイフを持った男が入ってきた。
お父さんとお母さんは、私と兄ちゃんを家の中で一番大きなタンスに押し込んで隠れさせた。
お母さんはドアをきちんと閉めたつもりだったんだろうけど、少し隙間があいていた。
その隙間から、私の兄ちゃんは外の様子を見ていた。
ガシャンガシャンとガラスの割れるような音がして、その後……。
お父さんの悲鳴が聞こえた。
お父さんが私たちから見えるところに来た時、お父さんの胸にはナイフが深々と刺さっていた。
男はナイフを抜き、他の部屋に行く。
お父さんの胸からは血がダラダラと流れ続け、最後には動かなくなった。