[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「青!
ちょっと遊びにいかねぇか?」
「んー。
いいよー。
どこ行く?」
「……そんじゃ、俺のお気に入りスポットでも行くか!」
この時点で、気付くべきだったんだよ。
連れて行かれたのは、薄暗い倉庫。
ここがお気に入り……?
なんか不安になって帰ろうとしたとき、麻白に止められた。
「帰るなよ」
それが、いつもの麻白の声じゃないように聞こえた。
不気味な笑いを浮かべて、私の腕をつかむ。
そして、麻白は誰かに電話をかけ始める。
「流維、●●の倉庫に来てみろよ。
面白いもの見せてやる」
兄ちゃんの名前を呼んだ。
その時の声は、いつもの麻白の声だった。