[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
麻白は私の口を押さえる。
そのまま私を抱えて兄ちゃんの前に出た。
「……どういうことだ。麻白」
兄ちゃんの目が鋭くなった。
「ははっ。
俺はただ総長の座が欲しいだけさ。
さすがの流維も、この人数相手は無理だろ?」
麻白が合図すると、奥の部屋から人がたくさん出てきた。
圭一たちのときも、そうだったのか?
「……まぁ、そんな感じ」
圭一は頷きながら言った。
そうだったのか……。
あ、ごめん。
話続ける。