[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「ブハッ!!」
笑いが出そうになるが、必死に口を手で押さえる。
いや、だって……。
まぶたにはへったくそな目。
頬は赤でぐるぐる。
口の周りは丸く黒ひげっぽいので囲まれている。
おでこには『狼につき、ご注意を』
笑いを必死にこらえていたせいか、涙がでてきた。
そして、ついに限界を迎えた。
「くっ……あはははっ!!」
お腹が痛くなっても笑いはとまらない。
「え、ちょ……ククッ!!」
「んー?」
案の定、圭一が目を覚ましてしまった。
まぶたがあがり、描いてあった目が余計変になる。
「あははっ!
ちょ、けい、ち、こっち見ないで!!」
酸素が足りなくなってせき込むほど笑った。