[改良版]小学生と暴走族【夜桜】



「ブハッ!!」


笑いが出そうになるが、必死に口を手で押さえる。


いや、だって……。


まぶたにはへったくそな目。


頬は赤でぐるぐる。


口の周りは丸く黒ひげっぽいので囲まれている。


おでこには『狼につき、ご注意を』


笑いを必死にこらえていたせいか、涙がでてきた。


そして、ついに限界を迎えた。


「くっ……あはははっ!!」


お腹が痛くなっても笑いはとまらない。


「え、ちょ……ククッ!!」


「んー?」


案の定、圭一が目を覚ましてしまった。


まぶたがあがり、描いてあった目が余計変になる。


「あははっ!
ちょ、けい、ち、こっち見ないで!!」


酸素が足りなくなってせき込むほど笑った。


< 243 / 325 >

この作品をシェア

pagetop