[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「いや……あ、えと……」
戸惑う鈴を引っ張っていくメイドさん。
「さぁ、こちらへどうぞ!」
私もその後に続く。
メイドさんたちは、鈴の後ろにいた私に今気付いた様だった。
何人かのメイドさんが私をジロジロとみる。
そして、次の言葉を発した。
「「か……かわいぃ!!」」
その声があまりにもおおきくて、思わず鈴にくっついてしまった。
それもまた可愛いと評判だった。
そんなに可愛くないだろう!!
私のどこが可愛いんだ!
自分でも顔が赤くなるのがよくわかる。
「あ、すみません。
興奮しちゃって。
こちらにどうぞ」
椅子に座ると、何人かのメイドさんが私の頭をなでてきた。
頭がカクカクと揺れる。
鈴にヘルプの視線を送っても、鈴は知らんぷり。
ってか、鈴もおねぇ様に口説かれてそれどころじゃなかったようだ。
「お前らなにやってんだー。
ついでに、そこのメイドさん、他の客もかまってやれ」
奥の部屋から圭一が出てきた。