[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
最初に、一番近くにあったお化け屋敷に行ってみることにした。
「受付の人、頭に矢刺さってるー」
軽く笑った。
「それはいいけど、あの刺さってる量とんでもないだろ。
あれ何本だよ?」
確かにー。
1、2……14本!?
量が勝負ですかぁ~……。
「それはいいとして……。
それじゃ、入りますかっ!」
鈴が元気よくドアを開けた。
中は自分の手がかろうじて見えるくらいだった。
「意外と暗いなぁ」
鈴が言う。
「だれか……助けて……」
近くの井戸の中から声がする。
鈴の肩がビクッと跳ねた。
「鈴……怖いの?」
私は軽く笑いながら言う。
「こ、怖くねぇしっ!
ただの人間だろっ!?」
私の手握ってる力さっきより強くなってるんですけど。