[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
意外に怖がりなんですなぁ。
新しい弱点を発見したと喜んでいると、私の首に冷たいものが飛んできた。
「ひゃぁああ!!」
なんだいまの!
後ろに振り返ると、釣り竿に吊るされたこんにゃくがあった。
こ……こんにゃくか。
でも、なんか妙にひやっとしてヌメヌメしてたぞ!
変なもん塗ってるだろ!
鈴のほうから声が聞こえてきた。
「ふふーん。
青も怖がりなんだなぁ?」
顔は見えないが、絶対笑ってるだろこいつ。
暗闇の中鈴を睨んでいると、私と鈴の目の前に生首が落ちてきた。
そして、上のほうから声がする。
上を見ると……
「ワタシのアタマ……。
とったのオマエらダろおおお!!」
頭のない人が私たちの前に飛び降りてきた。
「「~~っ!!」」
私は生首を拾い上げて体に向かってなげつけ、鈴の手を引っ張って出口までダッシュした。
「●××△〒†~~!!」
意味不明な言葉を吐きながら。