[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
途中何人かの人が私たちの前に立ちはだかったが、鈴と私ですべてなぎ倒していった。
外に出た時には、私たち二人涙目だった。
「ぅ……あぁ…く」
中から人の苦しそうな声が聞こえたため、またダッシュで逃げた。
ついたところは、中庭。
ここだけ人一人おらす、緑に囲まれたなかに一つ、ベンチがあった。
私と鈴はふーっと息を吐きながらそのベンチに座る。
「怖かったな……」
「怖かったね……」
人間がやってるからといってナメてたわぁ。
もうお化け屋敷行きたくねー。
しかし、よく考えてみると案外怖くないものだ。
あの生首がなかった体は、どうやって叫んでたのだろうか。
もっとついでに言うと、出た後に中から聞こえてきた苦しそうな声は……。
私たちが倒してしまった人間だったのではないだろうか。
ちょっと悪いことをしてしまったなぁ。