[改良版]小学生と暴走族【夜桜】





「……やっぱ、こうして見ると普通の高校だよね」


前に圭一から聞いた話では、この学校、結構荒れてるって有名らしいけど……。


中を回ってみても、普通の高校にしか見えない。


なんとなく、何もやってない空き教室の中に入った。


「ここも、なんもなし……か」


ちょっとつまんない。


「暇だぁー。
……ん?」


教室の隅に置いてあるものが視界に入った。


「なんでこんなとこに立派なソファが?」


首をかしげる。


教室を見渡すと、埃ひとつかぶってない真新しいテーブルや椅子やソファ。


「誰かこの教室使ってんのかな?」





「~だから……~~で」


話声が聞こえてきた。


だんだんとこちらに近づいてくる。


「ちょっと……ヤバいかな……?」


音をたてないように掃除用具の中に隠れた。


さすがに掃除用具の中は埃っぽかったが、見つかるよりマシだろう。





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