[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「だからぁ~。
私が探ってやるっつてんだろうが」
声は教室の中から聞こえた。
やっぱ入ってきたかー……。
隠れる必要、なかったんじゃないかな?
でも、この声どこかで……
「でも、俺らそこまでして№1とりたいわけじゃ……」
「はぁっ!?
そしたら、私何のためにあんな櫂なんかと付き合ってると思ってんのよ?
私がなりたいのは“№1の彼女”なんだからっ!」
……櫂と付き合ってる。
ってことは……愛弥さん!?
いまいち状況が理解できない!
少し会話を聞いてみよう。
「私は、№1の彼女っていう【ブランド】になるのよ。
まったく。
本当は圭一君が良かったのに……。
アタックしても全然振り向いてくれない。
だから仕方なく櫂でガマンしてるの。
でね、圭一君だがめなら、あなたが№1になって私の彼氏になればいい。
って考えたわけっ!」
やっぱ、愛弥さんだ。
「あーあ。
なんで夜桜の皆ってあんな“幼女”なんかに構うのさ。
ロリコンかって」
愛弥さんは、私にとって禁句とも言える言葉を口にした。
決定です。
こいつ、敵だわ。