[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
私は手を使うのが面倒くさいため、足で目の前のドアを蹴破った。
「なっ……なにっ!?」
二人とも私を見る。
ちょっと……楽しくなってきた……!!
「今の話、聞いてましたよ。
全部!」
全部を強調して言った。
「愛弥さんは私みたいな“幼女”が嫌いなんですねー。
よぉおくわかりました。
他のことも全て圭一たちに報告しておきますので。
安心してくださいね」
私は満面の笑みで言いきった。
怒りマークを顔に5つほど浮かべながら。
どうやら、私は本当に怒ると満面の笑みになるらしい。
愛弥さんは鼻でフンっと笑った。
「あなたの言うことと、彼女の言うこと。
どちらを信じるのかしらねぇ?」
私は迷わず答えた。
「私です。
私は、圭一たちには絶対に嘘をつきません。
なので、圭一たちも私のことを信用していてくれてます」
これだけは、胸を張って言えること。
てか、信じてくれなきゃ殴るわ。
「へぇ~。
ずいぶんと自信満々なのね」
「はい。
じゃぁ、今から行ってきます」
ふざけて愛弥さんに向かって敬礼する。
私は小走りで後ろのドアに向かった。