[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「あ!
なんで出てきてんだよ!
待ってろって言っただろ」
テーブルで林檎をむいていた。
「んだって、うつしちゃ悪いし帰ろうかと……」
「大丈夫だって!
……寝ないなら、こっちにきておとなしく座ってろ」
鈴は自分の隣を指差す。
「でも……」
「うつんないから」
私はしぶしぶ鈴の隣に座る。
無言。
何気なく鈴の手元を見た。
林檎むくのうまいし。
丸いままショリショリとむいていく。
よくできんなぁー。
私、丸いままだったら途中で皮きれるぞー。
いや、むけないわけじゃないよ?
ただ、切ってからのほうが楽かなぁ~って。