[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
またもや鈴に抱き上げられ、さっきの部屋に戻る。
「おとなしく寝てろよ」
ドアに向かう鈴。
なんか寂しくなって、鈴の服の裾をつかんだ。
「……青?」
「寒いから一緒に寝て」
……もう自分が何を言ってるのかわからない。
まぁ、あれだよ。うん。
人間、熱を出すと弱くなるんです。
「はっ!?
一緒に!?」
「うん。
鈴、あったかそうだし」
鈴はうーんと10秒ほどうなったあと、一緒に布団の中に入ってきた。
「今回だけだからなー」
私は何の反応もせず、鈴にくっつく。
「あ、あんまくっつくな!」
「……あったかい」
なんだこれ、カイロか。
すごいあったかい。
鈴は無言で私の頭をなでる。
いつもならなんだと振り払っているが、心地よくて、いつの間にか眠っていた。