[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
しばらくして、目が覚めた。
壁にかけてある時計を見る。
あれから2時間か……。
圭一たちこねぇのかな。
青はまだ寝てるらしい。
なんとなく青の顔を見ていると、青の目から涙が出た。
「……なに泣いてんだよ」
手で流れた涙をぬぐう。
そして額に手をあてた。
……やっぱまだ熱いか。
「ん……」
青がもぞもぞと動く。
ちょ、くすぐったいんですけど。
青が俺の胸に顔を押し付けてきた。
寒いのか?
「……にいちゃん」
青の口からこぼれた言葉。
元全国№1紅葉の総長。
真田 流維。