[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「それで質問があるんだけど……。
この女、ダレ?」
気絶している女を指差す黒。
ダレ……といわれましても……。
「俺も、正直よくわかってない。
なんか言ってなかったか?」
「あー……。
青が消えれば、私は圭一君と結ばれる……だかなんだか。
思い出してもイラつくな。
もう一回蹴っていい?」
「やめとけ。
多分、そいつ、俺のストーカーだ」
もう蹴る準備をしている黒を止める。
あんな蹴りもう一度くらったら死ぬ可能性もなくはない。
「ストーカー?」
「ついこの間から、妙な手紙を送ってくるようになってな。
それから青にまで危害が……って言う」
「……へー。
関係ない青にまでねぇ?」
ジロリと気絶している女を睨む。
「やっぱもう一度蹴って……」
「やめとけ」
ここで、俺はあることを思い出す。