[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
出来れば、俺が守ってやりたかったんだけどな。
「これ以上続くようなら、俺らもそれなりの対処をする」
「あんまりいじめるなよっ」
笑いながら言う青に、黒のような少年らしさはない。
なんとなく抱きしめたくなって、俺の膝の間に入れて後ろから抱きしめた。
「わっ。
いきなり抱きしめるな」
すぐ青の耳が赤くなった。
多分顔も赤いだろう。
なんでかわからんが、青に触っていると、おちつく。
あ、決して恋愛対象ではないからな。
なんていうのかなぁ。
布団? みたいな感じ。
口では言えねぇや。
「むー」
抵抗しても無駄だと察したのか、おとなしくなる青。
……やっぱ布団だな。
眠くなってきたわ。
「えっ!?
ちょ、この状態で寝ないで!!」
焦る青の声も聞こえなくなる。
俺はそっと目を閉じた。