[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
ほんとにどうしようか。
重くはないが、この体勢結構辛いぞ。
「すー……」
圭一もよくこの体勢で寝れるな。
私、全く眠くないんだが。
「だれか来てくれないかなぁー」
櫂とか来てくれたら助かる。
「やほー」
お、ちょうどいいとこに櫂がっ!!
「かいーー」
圭一を起こさないように小さな声で呼んだ。
「……何してんだ?」
気づいてくれたらしい。
何してんだと言われましても……。
「圭一が、私抱きしめたまま寝ちゃった」
「はーん。
あの圭一がねぇ?」
圭一の寝顔をジロジロ見る櫂。
見てないで助けてください!
「んでも、圭一寝起き悪いから……。
俺が起こすのはちょっと……」
「そんじゃ起こさなくていいから私を助けて!」
「それも無理だな。
お前圭一の間にすっぽりはまってんじゃねぇか」
そ、そんなぁ~~!!
「起きるまでガンバレ!
……青、そのデコの痣どした?」
櫂が私の前髪をあげてデコを見た。