[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「真田 青。
お前だ」
圭一が、静かに私を指さした。
私!?
「え、な、私、まだ中1で……」
「拒否権はない。
俺が決めたんだ」
きつい言葉に対して、圭一の顔は笑みでうまっていた。
「確かに中1で大変なこともあるだろうし、色々と苦労することもあると思う。
けど、俺が一番いいと思ったのは、青なんだ」
「俺も、青に賛成だ」
隅のほうから、鈴の声が聞こえた。
見てみると、壁に腕を組んで寄りかかっている。
「青なら、喧嘩も強いし。
なにより、誰よりも夜桜のことを思ってくれるはず」
鈴も、笑っていた。