[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
圭一~side~
俺は、朝早くから倉庫で青のことを待っていた。
俺と櫂以外に倉庫には誰もいない。
答えはもう決まった。
俺は……、
ガチャンとドアが開く音がした。
きたか……。
「圭一……櫂……」
ドアから顔を半分だけだしている青。
俺と櫂は小さく笑った。
「俺は、青から逃げない。
いままでどうり青とつるんでく」
俺は青に聞こえるように少し大きな声で言った。
「俺、多重人格とかそういう知識まったくないし。
たとえなんであろうと青は青で……。
あー! もう!
とにかく、俺は青から離れるつもりはさらさらない」
櫂もきっぱりと言った。
「とりあえず、俺らは青から逃げたり離れたりするつもりはないから。
……こっちこい」
軽く手を上下して青を呼んだ。