[改良版]小学生と暴走族【夜桜】




せっかくだから、少しだけ遊んでいこう。


ブランコに乗り、軽く足を振って揺らした。


前後にいくたびギーギーと不快な音が鳴る。


だけど、だんだんと暑くなってきた気温には、地味にくる風がちょうどよかった。


「暇なときにはここに来るか」


自分の新しい遊び場を見つけた。


一人で口角を上げてブランコをこいでいる姿は、ほかの人から見れば絶対怪しい人。


もう帰ろうかと思ってブランコを降りたとには、もう陽が落ちていた。


しかし今は7月。


陽がおちてもまだ少し明るい。


「帰ろ」


小走りで公園をでた。





< 4 / 325 >

この作品をシェア

pagetop