[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
第二章
朝6時。
思ったより早くに目覚めたな……。
リビングに出てみても、少し煙草の匂いがするだけで、誰もいなかった。
また朝から男かぁ。
そんなに遊びまわってよく疲れないな。
少しだけ尊敬。
悪い意味でね。
ふとテーブルをみると、なにか食べたらしい痕跡。
テーブルの上には皿が一枚ちょこんと乗っていた。
「片付けろよな……」
ため息をついて、皿を流しに置いた。
そういえば、今日って架空との戦いだよね。
圭一には家にいろって言われたけど、素直にきく私ではない!
少なくとも、私は兄ちゃんと並んだ……。
その辺の男に負ける気はさらさらない。
前に捕まったときは……いきなりだったし……。
前は前! 今は今!