[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
架空の倉庫では殴り合う音が響いていた。
さすが№2とでも言っておこうか。
強い。
けど……。
「武器は卑怯だろう……」
誰にも聞こえないくらい小さい声でつぶやいた。
少し中を見回すと、櫂を発見した。
櫂!
後ろからきてるよ!
「バカッ!!」
考えるより先に体が動いた。
櫂はまったく気づいていない。
素早く櫂の後ろに回りこんで、相手の手が持っているナイフを蹴り飛ばした。