[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
部屋の外が騒がしい。
もう櫂と圭一はみんなに話したのだろうか。
私は拒絶されたときに傷つかないために、覚悟をしておく。
今まで私のことを仲間だと言って近づいてきた人は数人いたが、皆私のことが分かった瞬間離れていった。
何度も体験してることじゃないか。
今更何を覚悟する必要がある?
それは、私の心が拒絶されることを怖がっているから。
夜桜にだけは、拒絶されたくない。
なんでか、そう思う。
けど、みんなが私を受け入れてくれる可能性は、ほとんどないだろう。
流れそうになる涙を必死で止める。
自分で思ったことに、自分で傷ついている。
「馬鹿らしぃ……」