[改良版]小学生と暴走族【夜桜】






部屋の外が騒がしい。


もう櫂と圭一はみんなに話したのだろうか。


私は拒絶されたときに傷つかないために、覚悟をしておく。


今まで私のことを仲間だと言って近づいてきた人は数人いたが、皆私のことが分かった瞬間離れていった。


何度も体験してることじゃないか。


今更何を覚悟する必要がある?


それは、私の心が拒絶されることを怖がっているから。


夜桜にだけは、拒絶されたくない。


なんでか、そう思う。


けど、みんなが私を受け入れてくれる可能性は、ほとんどないだろう。


流れそうになる涙を必死で止める。


自分で思ったことに、自分で傷ついている。


「馬鹿らしぃ……」


< 70 / 325 >

この作品をシェア

pagetop