[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
10曲ほどプレイしてみたのだが……。
「「ありえない」」
画面を見てふたり同時に言った。
スコアが一桁代まで一緒だ。
しかもやった曲全部。
これは……、
「引き分けか……」
「そうみたいだな……」
55戦55引き分け。
どんだけだよ……!!
「腕いたーい!」
私は床に寝転んだ。
ここで、後ろから見ていた圭一が声を出した。
「俺、お前ら見てて恐怖を感じたんだが」
見てみると、もはや苦笑いしか出ないようだ。
「圭一もやってみるかー?」
鈴がちょいちょいと手招きする。
「ぜってぇやらねぇ。
お前らでやってろ」
そんなに拒否することないのに……。