[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「あ、姉貴!!」
…………もしかして、鈴の姉!?
「青、あれ、俺の姉貴。
歩惟(アイ)って言うんだ。
いろいろと変人だから……気を付けろ」
その時、歩惟さんが鈴の後ろに立った。
そして、鈴の頭を叩いた。
「変人とはなんだ小童が」
空箱を叩いたような音がでる。
「いでっ!
この~……。
なにすんだ!!」
「鈴……頭……からっぽ……?」
鈴の頭から発せられた音に少々ショックを受けた。
でも、結構痛そう……。
痛そうにしゃがみこんでいる鈴を放って、歩惟さんが私の方へ来る。
しばらく私を見つめたあとこう言った。
「なにこの子?
鈴の隠し子?
まさかあんたその年で……」
「ちげぇよ!」
鈴がガバッと起き上がって言った。