[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「青は、ちびのほうがいい。
ってか、でかくなったら俺が困る」
圭一が頭をポリポリと掻きながら言った。
地味に傷つくこというなぁ。
「なんで困るのさぁ」
そう聞くと、圭一は鼻でふっと笑った。
「青がでかくなったら、抱き上げられないだろ?」
……こ、んのやろう!!
「絶対馬鹿にしてるだろ!」
「青!
ゲームやろうぜー!
もう腕治っただろ?
さっきのやつリトライだ!」
奥から鈴が呼んでいる。
「い、今いくー!」
今度こそ勝ってやる!
「お前はお前のままでいいってことだ」
圭一がなにかボソリと言った。
「ん? なんか言った?」
「いや、なにも。
んで、歩惟!
お前はもう帰れ!」