ピンフリ姫のわがまま!!

「愛瑠…先輩に見せに行こ!」


「えっ?姫、どうしたの!?何でそんな無気になってるの!?」


「無気になんかなってない!!ただ腹が立って仕方ないの!!絶対に見返してやる!行くよ、愛瑠」


「う…うん。」


そして又、今日も私と愛瑠は

【3-5教室】にやって来た。


「先輩!見てくださいよ~*姫、イメージ変わったでしょ?」


「わぁっ本当だ!!可愛いね!でも――…」


「え…?」


でも――…?


「姫ちゃん、大切な事忘れてない?」


それ…王子にも言われた…。


「君からピンフリを取ると君らしさが無くなってしまう。」


あっ…!!そっか…。

王子もこれを伝えようとしたのか…


「自分に似合う服装、ヘアスタイルのが姫ちゃんらしくて良いんじゃない!?」


なるほど…。


「実は先輩と同じこと言った奴がいるんです。よし!!分かりました!!」


「え…?」


「私、もとに戻ります!!」


私は又ここを出て走っていった。


愛瑠は私の背中から


「えええぇぇっ!!姫!?又走るの!?」


と声をあげたけど私は振り返らず走った。


「良いんじゃない!?あの子らしくて♪*」


拓也先輩は笑って愛瑠の方をみていた。


「確かにそうかもしれませんね。でもやっぱり心配で…私行ってきますね!!」


「はいはい。」


こうして、愛瑠と先輩も別れたみたい(笑)
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