DEVIL`S ARMS

この物語の主人公は、
佐々木 隆二。
高校三年生のヤンキーと言われるような人物だ。

いつのまにか絵に描いたようなヤンキーに憧れ、髪を染めリーゼントにしている。
かなり短気で、ケンカっ早いが自分からケンカを売ることはない、というような妙なポリシーがある。

小さい頃からケンカに負けたことがなく、おそらくこれから先も負けることはないかもしれない。

街に必ずいる格闘技をやっているケンカ自慢が何度となく隆二に闘いを挑んだがあっけなく負けてしまう。

隆二が強い理由の一つにとんでもなく優れた動体視力を持っていることがあげられる。

小さい頃からすれ違うクルマのナンバーを確実に言い当てたり、踏切で列車が通過するのを見ていると何人乗っているのか見える範囲で当てられるほどだった。

すべてのものが隆二にはスロー再生のように見える。

相手の動きもスローに見えて全戦全勝を誇ってきたのだった。