甘雨、君が笑って。


前の扉から、


君を探すけど。



……居ないや。

やっぱり帰っちゃった?




近くのクラスメートに


尋ねたら、



「アイツならついさっき出て行ったよ」


「ありがとう」



ならまだ、


間に合うかな?




あたしは


足を精一杯動かして、


急いで下駄箱に向かって


走った。






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