スキャンダラスな恋を始めましょう
エピローグ

ぽたっ。ぽたっ。


頬を滴る液体を舌ですくい取って舐める。


けれど錆びた鉄の味にどうしようもなく不快感をかんじ、ツバとともに血を吐き出す。


ふと頬に降りかかる冷たさに顔をあげて空を見ると雨が降り始めていた。


身体に降りかかる雨粒の冷たさを感じながら笑い始める。

何がおかしいのか自分でもよくわからないくせに。




血だらけで倒れれている人達の中心でただ、ただ笑い続けた。

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